古川 英光
理工学研究科 教授
工学部長特別補佐(研究)
プロフィール
東京都大田区出身。1996年東京工業大学 物理学専攻 修了、博士(理学)。その後、東京工業大学 助手、東京農工大学 助手、北海道大学 助教授を経て、2009年4月に山形大学大学院 理工学研究科 機械システム工学専攻 准教授に着任、ソフト&ウェットマター工学研究室(SWEL)を立ち上げ、ゲルの機械工学研究や世界初の3Dゲルプリンター開発への展開を開始。2012年、教授に昇任。2013年6月に山形大学ライフ・3Dプリンタ創成センターを発足、センター長。2014年2月、 「米沢いただきます研究会」を発足、研究会代表。同年8月、米沢駅2Fに「駅ファブ」を設置、運営代表。2017年3月にソフトマターロボティクスコンソーシアムを設立、会長。同年11月に大学発ベンチャー株式会社ディライトマターを設立、共同創業者。2018年4月、やわらか3D共創コンソーシアムを設立、会長。高分子学会理事、日本バイオレオロジー学会理事、日本眼光学学会理事。第14回日米先端工学シンポジウム(JAFOE)2018および第15回2020共同運営委員長。総務省情報通信政策研究所主催「ファブ社会」の展望に関する検討会構成員(2013-2014年)、文部科学省科学技術政策研究所科学技術予測センター客員研究官(2017-)。やまがたメイカーズネットワーク(YMN)共同発起人幹事。高分子未来塾塾長。
受賞歴
- 平成22年度M&M 若手研究者のための国際シンポジウム優秀講演表彰(日本機械学会)
- 平成22年度科学計測振興会賞(科学計測振興会)
- ナイスステップな研究者2013(文部科学省科学技術学術政策研究所)
- 2015年度日本機械学会機械材料・材料加工部門 部門賞業績賞(日本機械学会)
- 日米先端工学シンポジウムJAFOE Best Speakers Award 2016(日本工学アカデミー、National Academy of Engineering, United States)
専門分野
ゲルメカニクス・ゲルフォトニクス・ゲルロボティクス、機械材料・材料力学、高分子・繊維材料
担当
キーテクノロジー1 プロダクトイノベーションを目指すコンビニエンスファクトリー
研究開発課題1 プロダクトイノベーションに向けたソフト・ハイブリッド材料の3Dプロセッシングの開発
(課題1-4)吐出型3Dプリンタの人工知能による制御機構の構築
意気込み
我々が提唱する「コンビニエンスファクトリー(CNVFAB)」は山形大学が誇るソフトマターの先端技術で産業革命4.0を具現化しようとする一つの挑戦です。この実現により、山形大学をソフト3Dハイブリッド界面におけるマテリアルイノベーション×プロセスイノベーションの世界的研究開発拠点化することを目指します。「研究は爆発する!」をモットーに、CNVFAB実現に取り組みます。
伊藤 浩志
有機材料システム研究科 教授
グリーンマテリアル成形加工研究センター長
プロフィール
学歴・職歴
1990年 | 山形大学 大学院工学研究科 高分子材料修了(工学修士) |
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1990-1993年 | 沖電気工業(株)基盤技術研究所 研究員 |
1993-1996年 | 国立鶴岡工業高等専門学校 助手 |
1996年 | 博士(工学)(山形大学) |
1996-2007年 | 東京工業大学 大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 助手 |
2007-2010年 | 山形大学大学院 理工学研究科 准教授 |
2010-現在 | 山形大学大学院 理工学研究科 教授 |
2015-現在 | 山形大学 グリーンマテリアル成形加工研究センター長 |
2015-現在 | 山形大学 工学部 副学部長 |
2016-現在 | 山形大学 大学院有機材料システム研究科長 |
2017-現在 | 山形大学 研究ディレクター(理事特別補佐) |
社会貢献・役職
2006-現在 | プラスチック成形加工学会 理事(2006年、2007年 総務担当 他) |
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2005-現在 | Society of Plastics Engineers 日本支部理事、本部 Councilor |
2008-現在 | 山形県 技能検定員(射出成形) |
2003-現在 | NEDO 研究助成事業 プレビュアー |
2009-現在 | 中小企業基盤整備機構 戦略的基盤技術高度化支援事業 評価委員 |
2014-現在 | ナノ構造ポリマー研究協会 理事 |
2015-現在 | Polymer Processing Society(PPS) 国際評議委員 |
他
専門分野
高分子成形加工、高分子工学、高分子構造・物性、繊維・複合材料、マイクロ・ナノデバイス加工
担当
キーテクノロジー1 プロダクトイノベーションを目指すコンビニエンスファクトリー
研究開発課題1 プロダクトイノベーションに向けたソフト・ハイブリッド材料の3Dプロセッシングの開発(課題1-1、1-2、1-3)
意気込み
我々は、アジア初の成形加工研究センター(GMAP)を起点に、プラスチック、ソフトマテリアルをはじめとする地球にやさしい新たな機能材料、最先端成形加工技術により、その素形材の研究・開発を行ってきました。本PJにおいて、これまで蓄積してきた知見・ノウハウをもとに、新たなソフト3Dハイブリッド界面の基礎研究、さらにはマテリアルおよびプロセスイノベーションを発展させていきます。
川上 勝
有機材料システム研究推進本部 プロジェクト准教授
プロフィール
大阪生まれ、香川育ち
1999年 | 神戸大学自然科学研究科物質科学専攻 博士後期課程修了、博士(理学) |
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2003年 | 英国Leeds大学 物理・天文学科 博士研究員 |
2006年 | 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科 講師 |
2011年 | 同 准教授 |
2014年~ | 山形大学大学院理工学研究科 プロジェクト准教授 |
専門分野
生物物理学、構造生物学、核磁気共鳴(NMR)、
原子間力顕微鏡(AFM)、
新規装置、測定法の開発、
3Dプリンタの材料・装置の開発及び応用分野の開拓
担当
キーテクノロジー1 プロダクトイノベーションを目指すコンビニエンスファクトリー
研究開発課題1プロダクトイノベーションに向けたソフト・ハイブリッド材料の3Dプロセッシングの開発(課題1-4)吐出型3Dプリンタの人工知能による制御機構の構築
意気込み
山形大学工学部は日本で最も3Dプリンタの研究が進んでいると自負しています。3Dプリンタの材料開発メーカー、装置メーカー、そして応用対象である科学、教育、福祉、医療などの各種メーカーなど、3Dプリンタを取り巻く企業が集まる場所が山形大学です。OPERA事業を通じてこれらのプレイヤーの交流が進み、新たなイノベーションが生まれることを期待します。
酒井 真理
有機材料システム研究推進本部 産学連携教授
インクジェット開発センター長
プロフィール
1983年3月 | 東京工業大学 機械工学科 卒業 |
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1985年3月 | 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 精密機械システム専攻修士課程 修了 |
1985年4月 | エプソン株式会社(現セイコーエプソン株式会社)入社 ピエゾインクジェットヘッドの開発、インクジェット技術を利用した有機ELディスプレイなどデバイス製造プロセス開発を推進 |
2005年3月 | 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 材料物理科学専攻博士後期課程 修了 |
2012年6月 | 東京大学JST/ERATO染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト 研究推進主任 東京大学 大学院工学系研究科主幹研究員、染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト総括補佐、科学技術振興機構ACCEL-FS プログラムマネージャー等を務める |
2017年12月 | 山形大学産学連携教授、インクジェット開発センター長 現在に至る |
専門分野
インクジェット、流体シミュレーション、プリンテッドエレクトロニクス
担当
キーテクノロジー2 インクジェット
研究開発課題2 インクレオロジーと吐出特性の解析
意気込み
これまでピエゾ方式インクジェットヘッドの開発、等価回路モデルを用いたインクジェットのシミュレーションプログラムの設計、インクの微小な粘弾性の計測装置の開発、インクジェットによる有機ELディスプレイの作成等に従事してまいりました。
本プログラムでは、インクジェットの無限の可能性を探求し、参加企業との連携・協働でオープンイノベーションによる実用化に向けたインクジェット技術開発を推進することで、ものづくりからサービスにわたるイノベーション創造に取り組みます。
城戸 淳二
有機材料システム研究科 卓越研究教授
有機材料システムフロンティアセンター長
プロフィール
大阪府東大阪市出身。1984年早稲田大学理工学部応用化学科卒業、ニューヨークポリテクニック大学大学院にて、工学修士号取得(1987年2月)、工学博士号専攻修了(1989年2月)。
1989年3月 | 山形大学 工学部高分子化学科 助手 |
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1995年5月 | 工学部物質工学科 助教授 |
1996年4月 | 大学院工学研究科生体センシング機能工学専攻 助教授 |
2002年11月 | 工学部機能高分子工学科 教授 |
2002-2007年 | 経済産業省・NEDO「高効率有機デバイスの開発」プロジェクト 研究総括責任者 |
2003-2010年 | 山形県産業技術推進機構 有機エレクトロニクス研究所 所長 |
2010年 | 山形大学大学院卓越研究教授 現在に至る |
2012年 | ナチュラルプロセスファクトリー株式会社設立 |
2015年 | 山形大学 有機材料システムフロンティアセンター センター長 |
2016年 | 株式会社ベジア設立 |
2016年 | 株式会社フラスク設立 |
受賞歴
2006年 | 日本学術振興会 光電相互変換第125委員会 業績賞 |
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2009年 | 日本学術振興会 ひらめきときめきサイエンス推進賞 |
2009年 | 山形県科学技術賞 |
2013年 | 紫綬褒章 受章 |
2015年 | 米国Society for Information Display Karl F. Braun Award |
2018年 | 世界で最も影響力のある科学者の一人に選出(5年連続) |
専門分野
有機EL、有機エレクトロニクスデバイス
担当
キーテクノロジー4 ソフト薄膜ナノコーティング
研究開発課題4 3Dデバイスに向けた高耐久コーディング技術
(課題4-3)超高効率フレキシブル白色有機ELデバイス技術
意気込み
白色有機ELデバイスの3次元局面への展開を推進します!!
廣瀬 文彦
理工学研究科 教授
プロフィール
1992年3月 | 東北大大学大学院工学研究科博士後期三年の課程電子工学専攻 修了、博士(工学) |
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1992年6月 | 三菱重工業㈱基盤技術研究所 |
2003年11月 | 山形大学工学部助教授 |
2006年10月 | 山形大学教授 現在に至る |
所属学会 | 電子情報通信学会、 応用物理学会、電気学会、The Electrochemical Society、American Vacuum Society |
社会貢献 | 電子情報通信学会電子部品材料研究専門委員会委員長 |
専門分野
電気電子工学、半導体デバイス・ナノテクノロジー
担当
キーテクノロジー4 ソフト薄膜ナノコーティング
研究開発課題4 3Dデバイスに向けた高耐久コーディング技術
意気込み
これまで、民間で10年間、大学で14年間、半導体薄膜の低温成長を端緒に、CVD、プラズマ、PVDを使った薄膜製造の研究をしてまいりました。最近は、究極の低温技術である室温原子層堆積法を完成させ、実用化を進めています。本課題では、この技術を活用して高耐久コーティングの開発を進めます。米沢発新技術を一つでも増やしていきたいです。
硯里 善幸
有機材料システム研究推進本部 教授
プロフィール
三重県出身。1998年 東京都立大学 大学院修士課程修了、2015年 首都大学東京 大学院博士課程修了(工学博士)。学生時代には光化学の分野で人工光合成を研究し、1998年、企業(コニカミノルタ)にて、有機ELの研究に携わる。主に発光材料の材料設計・合成・物性測定・デバイスの研究開発を担当。塗布型有機ELでは、米GEとの共同研究なども担当。2011年に山形大学に着任し、有機ELのフレキシブル化を中心に、次世代有機ELの研究を推進。塗布型封止構造、ガラススリミングによる湾曲パネル、塗布プロセスと膜質の関係性など、有機EL材料分野にとどまらない研究を現在行っている。
専門分野
有機エレクトロニクス(有機EL):有機EL材料、デバイス構造、塗布型有機EL、フレキシブル化技術、有機光化学
担当
キーテクノロジー4 ソフト薄膜ナノコーティング
研究開発課題4 3Dデバイスに向けた高耐久コーディング技術
意気込み
本プログラムでは3D曲面への有機EL作製プロセス確立を目指します。異なる分野で活躍する研究者の方と、一緒に議論をしながら研究を進められることが楽しいです。異分野連携によって、質の高いイノベーションを起こしたいと思っています。このプログラムを起点に新しい自分に?出会えるように頑張ります!
水上 誠
有機材料システム研究推進本部 准教授
プロフィール
日本ビクター株式会社にて磁気テープや磁気ディスク等の薄膜磁気記録媒体、TMR(Tunnel Magneto-Resistance)メモリー、有機EL、有機トランジスタ等の材料、デバイスの研究開発を経て山形大学時任研究室のプロジェクト研究員に着任。その後、有機エレクトロニクスイノベーションセンターの設立と同時に有機トランジスタ部門の責任者として准教授に着任し、現在に至る。博士(工学)。
専門分野
有機トランジスタ、フレキシブルデバイス、磁気記録媒体
担当
キーテクノロジー5 ソフト・ハイブリッドデバイス
研究開発課題5 柔軟な高速駆動・低損失エレクトロニクスデバイス形成技術の開発
意気込み
有機半導体を用いた有機トランジスタは柔軟性を有し、印刷プロセスにより安く大量に作製することが可能となります。こうした特徴を持つ有機トランジスタを、Siトランジスタが使用されている論理回路に展開できれば、多くの製品に利用でき大きな技術革新を引き起こすことになります。それを達成するにはブレークスルーを何度も起こさなければなりません。大きな壁を乗り越えることは研究者のモチベーションを強く刺激します。「為せば成る」をモットーにCNVFABへ提供できる有機トランジスタ作製プロセスの実現に取り組んでいきます。
佐野 健志
有機材料システム研究推進本部 教授
プロフィール
香川県出身。1991年東京大学工学部化学工学科卒業、同年三洋電機株式会社入社。三洋電機において、有機EL素子用材料および有機ELデバイス、有機トランジスタ、導電性高分子、固体電解コンデンサ等の開発に従事。1998-2001年ケンブリッジ大学化学科留学、2002年ケンブリッジ大学博士課程修了(Ph.D.)。2011年奈良先端科学技術大学院大学客員教授。2011年三洋電機を退職し、同年12月より山形大学准教授。2016年4月より山形大学教授(有機材料システム研究推進本部)。現在、山形大学有機エレクトロニクスイノベーションセンター(INOEL)および有機材料システムフロンティアセンター(FROM)において、有機薄膜太陽電池およびペロブスカイト太陽電池の研究開発、文部科学省・科学技術振興機構「センター・オブ・イノベーション(COI)プロジェクト」に関わる研究開発等に従事。
専門分野
有機エレクトロニクス材料およびデバイス (有機薄膜太陽電池、ペロブスカイト太陽電池、有機EL、導電性高分子応用)
担当
キーテクノロジー5 ソフト・ハイブリッドデバイス
研究開発課題5 柔軟な高速駆動・低損失エレクトロニクスデバイス形成技術の開発
(課題5-3)柔軟かつ低抵抗損失のフレキシブル基板上への光電変換デバイス形成技術の確立
意気込み
従来のエレクトロニクスデバイスは、ソリッド(固い)かつ割れやすいウェハーやガラスを基板に用い、大規模なクリーンルームや設備、複雑かつ多工程にわたるフォトリソグラフィーや真空成膜等を用いて製造されるものでした。我々は、薄く、軽く、割れない、新しいエレクトロニクスデバイスの形を追い求めており、それは、これまでにない応用可能性やデザイン性を拡げる技術です。その実現に向けては、基材や部材の構造や材料、これまでにない製造プロセスなど、多岐にわたる基盤技術の開発、基礎解析や、新たなアイディアが求められています。本プロジェクトではやわらかで高性能な光電変換デバイスを創るための革新的な基盤技術を構築したいと思います。