介護・福祉分野のコンビファブ製品 出荷額が累計1000億円に
パーソナライズド製品を素早く製造できるコンビファブは、義手や義足、筋ジス・ALSの患者さん用のスイッチや補助具など、介護・福祉分野のガジェットの製造に広く使われています。 詳しくはこちら
汗には塩分や様々な代謝産物が含まれているため、健康状態を知るのに適していると考えられています。しかし、汗を集めて分析する方法の開発は難しく、長年にわたって研究されているにもかかわらず実用化は進んでいませんでした。
山形大学はこのほど、汗を継続的にモニタリングできるパッチ式のセンサーを開発しました。このセンサーは、汗を不織布で集め、その成分をマイクロ流路で分けて電極センサーにより検出するしくみで、分析データを送信する機能も備えています。電源は体温で発電する薄型電池で、接着部分には皮膚にやさしい材料が使われています。フレキシブルで薄型の素子を開発し、各層をコンビファブの技術でまとめあげることにより、25ミリ×70ミリ×2ミリというサイズの中に、必要な機能をすべて組み込むことができました。
学内ボランティアによる実験では、3時間にわたって汗の成分のデータを取得することに成功しました。今後、データの分析、装着法の改善などを行い、将来的には衣服に組み込むことも検討するそうです。
体温、脈拍、血圧などをモニタリングできるウェアラブルデバイスはいろいろなタイプのものが販売されていますが、栄養や代謝の状態を継続的にモニタリングできるデバイスはほとんどありませんでした。汗のモニタリングは、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、高カリウム血症などの予防や病態管理に役立つ可能性が期待されます。
一方、最近、食材の粉末から、好みのメニューをフードプリンタでつくる家庭が増えています。汗のモニタリングで取得したデータとAIつきのフードプリンタを合わせて使えば、一人ひとりの体の状態に合ったメニューをつくらせることが可能になり、より健康的な食生活を送れるようになると期待されます。
パーソナライズド製品を素早く製造できるコンビファブは、義手や義足、筋ジス・ALSの患者さん用のスイッチや補助具など、介護・福祉分野のガジェットの製造に広く使われています。 詳しくはこちら
「量子メス」は、がんをピンポイントに治療できますが、正確な位置合わせが課題でした。この課題を解決したのが、患者さんの臓器の3次元データからつくる透明なゲルの臓器です。 詳しくはこちら
荷物の運搬、農業、介護、雪かきなど、人とロボットがともに働く現場で、人をサポートするために広く使われているパワーアシストスーツ。初めて開発されたのは1990年代で、その後、いろいろなタイプが登場しました。 詳しくはこちら